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農業経営に役立つさまざまなヒントを、異業種のビジネス事例から探していきます。


[NO.10]

●一年中1泊2食付き7800円にしたら連日満室になった温泉旅館

この新料金体系、静岡県伊東温泉の伊東園ホテルが最初に始めたらしいが、今、全国各地で増えているという。オンシーズンに料金を高くするのは、一方的な押しつけでしかなく、経営努力からはほど遠い「横着ビジネス」でしかない。伊東園ホテルは廃業した旅館を買い取った異業種の会社が始めたそうだが、ここに農業界へのヒントがある。

     

 業界の長年の習慣、常識を疑ってみる、あるいは変更してみる、これも新ビジネスの企画手法です。例えば、宅配産直、直売所での量目は、何を目安にしていますか。市場出荷の量目が基準になっていませんか。
 スーパーのイチゴ販売は最近、これまでより100グラム少ない200グラムパックを取り入れ始めました。この狙いはズバリ、イチゴに加え他の果物も買っていただくこと。これが特に高齢者のお客さんに大人気。結果、果物全体の売上を伸ばしてくれたそうです。

 

●幼児のコーナーを旅行会社のカウンターに隣接させたスーパー

スーパーにある幼児の遊び場コーナーは、一日中楽しそうな音が鳴り響いている。この幼児コーナーを、旅行会社の営業カウンターに隣接させてしまったスーパーがある。旅行会社のカウンターで交わされる話は結構複雑であるのに、そのお客の耳元がやかましい。初日からクレームが山のように来たという。

     

 旅行会社のカウンターで展開されるビジネスを想定すれば、また、そこをご利用になるお客さまの状況を考えれば、遮音のための仕切り壁くらい真っ先に気がつくはず。遊び場づくりだけに頭が行ってしまったのでしょう。
 クレームに共通して使われていた言葉は「無神経」だったそうです。「無神経」という言葉の裏側には、「言っていることとやっていることが違う」という非難も込められているのでは?一見ささいなことが致命傷になることもある、その好例といえますね。

 

●買い物カゴが店内のあちらこちらに置いてあるスーパー

そのスーパーは、入り口に戻るのが大変なほど広い店ではない。にもかかわらず、ところどころに買い物カゴ置き場がある。今日は見るだけとか、買うのは1、2品だけという客はカゴを持たないことも多い。が、カゴを持たずに歩くうちに、買いたいものと遭遇することもしばしばあるのだ。そんなとき、近くにカゴ置き場があれば、客側の評価アップにつながる。

     

 最近、住まいの近所に大型のホームセンターができました。間口が100メートルはあろうという大きさです。冷やかし半分で店内を歩くうちに、ショッピングカートが必要な物とよく遭遇します。そんなときこの店は前後左右、視線内に必ずカート置き場が飛び込んで来るのです。  
 買い物カゴやショッピングカートを入り口付近やレジまわりに置いているのは、管理する側の都合だけからとも言えます。店内の何カ所かにさりげなく置く、これを評価してくださるお客さまは必ずいるはずです。

 


 

鈴木 肇(すずきはじめ)

(株)ジャパン・アグリ-カルチュア・マーケティング&マネジメント(通称jamm)取締役(企画担当)。1968年(株)博報堂入社。農業プロジェクトに関わり、農林水産省のグリーンツーリズム研究員、21世紀村づくり塾アドバイザーとなる。1999年同社を退職、農村報知新聞社の編集顧問に就任。

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